1)自宅に近い
2)友人宅に近い
3)よく行くギャラリーや映画館に近い
と、やはり実用性の高さが一番大事。
Charlottenburg, Schöneberg, Krenzberg (So36), Schöneberg, Kreuzberg (SO33), Prenzlauerberg, Friedrichshainと引っ越しを繰り返してきたが、それでもその都度いいカフェに巡り会えるのがベルリンの良い所だろうか。安心して入れるカフェがそこかしこにあるのもベルリンに慣れ親しんできた証拠、といえる...だろうか?
約束まで時間があったので、近所に住んでいたときのお気に入り、Bateauへ久しぶりに足を運んだ。


6年ほど前発砲事件があったときは、随分長い間窓ガラスにヒビが入ったままで、それを見るたび、Ehrenmord、いわゆる名誉の為の殺人という事件背景に、色々と思うところがあった。Gegen die Wandで賞を取り随分と顔を知られた後も、いつも通りこのカフェへふらりと姿を見せては相席になった人たちと世間話に花を咲かせているBirol Ünelを、何度も目にした記憶もある。ノートの切れ端に書いていた落書きに目を留めた向かい側のドイツ人が、そのタッチで私に似顔絵を描いてくれない?と訊ねてきたこともあったし、「5年我慢したら、この街がキミのふるさとになれるかどうか、わかるよ」と語ったベネズエラ人と知り合ったのもここだった。
カフェはエスプレッソを飲むだけの場所ではないと、ここへ来るたび、たわいもない記憶が生き生きと浮かんでは消えるのを垣間見ながら思う。
その後は待ち合わせていたWeltrestaurant Markthalleへ。
「どこのSchnitzelがベルリン一か」は友人達と食事について話す時、最も白熱するテーマの一つだが、私はMarkthalle派。Schnitzel&Jägersoßeには大きなサラダがついて11ユーロ。
薄くしっかり焼き上がった衣はしっかりと油が切ってあり、キノコ入りのソースで食べてもまったくもたれず、揚げ物はしつこいという私の先入観を覆してくれた。
Schnitzelだけでなく他の料理もドイツ料理といいながら、軽く優しい味。上はラムのきくごぼう、セージニョッキ添え。下は牛ステーキとシュペッツレ。
大きなビヤホールのような空間は得てして駅の大衆食堂といった感覚を与えがちで、ベルリンではそれだけで敬遠するドイツ人も多いが、常連客とサービスを含めたこのレストランの持つ雰囲気はそれでも充分居心地のいい空間を演出してくれる。
TresorのオーナーであるDimitri Hegemannがこのどこか「ドイツ的」伝統を感じさせるレストランの共同経営者であるのがまた面白い。「新しいTresorは、古き良きベルリンテクノの伝統をもつ古いTresorの規模を変えその場を移しただけのような、博物館的な違和感を与える」と書いたのはTobias Rappだが、それがこのレストランにもあてはまるような気がするのはなぜだろう。
内装の何もかもが白く、一見"extravanagnt"だが居心地のいいFriedrichshainのSchneeweissを経営するのは伝説的なゲイパーティーのオーガナイザーで、BerghainやWatergateがビジネスディナーの定番とするのと好対照に、このレストランは新しいTresorが今抱える行き詰まりが何に起因するのか、それを象徴している様にも思えるのだ。
Weltrestaurant Markthalle
Pücklerstr. 34 10997 Berlin
Open: 10am~